燕趙行遊偶成
北京より包頭(パオトウ)へ汽車で行き、大同・大原 と山西を旅し、到る處で萬里の長城に出會へり。中にも、 包頭の奧、趙の武靈王の築きし土壘と、汽車の窓より眺 めし雁門關近くの古壁印象深かりき。
代北高原劃地平 代北の高原 地を劃して平に
燕山窮處接天横 燕山窮まる處 天に接して横たはる
周遊歴路旬餘日 周遊歴路 旬餘の日
看盡東西萬里城 看盡す 東西の萬里城
[庚]
* 代北 代は戰國時代趙にありし國の名。代國の北部。
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