范成大 はんせいだい 太湖の東南の石湖に、南宋の范成大の隱居跡存す。湖に面し記念館など 散在す。
信臣攬轡使中原 信臣轡くつわを攬とりて中原に使ひす 上下呉船王事繁 呉船を上下して王事繁し 老去縱容閑適日 老い去つて縱容たり閑適の日 石湖湖上水渾渾 石湖湖上水渾渾こんこん [元] ○ 平成二十三年五月一日作 *信臣 君命を帶びて使ひする臣。范成大は曾て金に使ひす。 *攬轡 馬に乘るを謂ふ。范成大に紀行文『攬轡録』の著有り。 *中原 金の領有せる北方の地。 *呉船 范成大は蜀(四川省)に長官として赴任し、長江を往返、 『呉船録』の著有り。 *王事 公務を謂ふ。 *縱容 心のままに過ごす。 *渾渾 水の豐かに湛へるさま。
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