漓江舟遊(二) りかう しういう 奇岩の間を舟行するに、岸邊の村人たちの様々なる姿を目撃す。そは風景によく融け入りて、さながら水墨畫中にあるが如し。景勝の人の暮しをして風雅ならしむ。
奇巖映影碧流津 奇巖影を映ず 碧流の津 兩岸風光隔俗塵 兩岸の風光 俗塵を隔つ 犢上村童浣衣女 犢上の村童 衣を浣(あら)ふ女 也為山水畫中人 也(また)山水畫中の人と為る [眞] ○ 昭和六十一年九月 *犢(とく) 子牛。ここにては水牛をいふ。
目次へ
詞藻樓表紙へ 文語の苑表紙へ