文語日誌
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文語日誌(平成二十一年九月二十五日)
     
                  兒玉 稔

 候文習作



 秋涼の候益々御清榮の御事と存じ御喜び申上候。
過日は結構なる御馳走にあづかり候ひて篤く御禮申上候。次囘は當方にて設營のことと致したく御都合よき日時をお漏らし下され度く御願申上候。
偖て、お申越の件山田一郎殿にお傳へ致し候ところ委細快諾下され微力をつくさんとの御事に候段御報告申上候。但し、どこまで貴意に沿ふ結果を得らるるや計り難しとの御言葉ありしことも御承知置下され度く候。いづれにしても吉報を待つの外、道は無きやうに存じ居候。
向寒の砌ますます御身お大切に御祈り申上げ、御令室樣にもよろしく御傳聲下され度く御願申上候。頓首



 平成二十一年九月二十五日



 兒玉 稔



 田中大人樣
 


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