侃々院>[近衞上奏文]解説 市川 浩 |
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[近衞上奏文]解説 市川 浩 ■第六囘 英米占領下ノ佛蘭西、白耳義、和蘭ニ於テハ對獨戰ニ利用セル武裝蜂起團ト政府トノ間ニ深刻ナル鬪爭續ケラレ、且之等諸國ハ何レモ政治的危機ニ見舞ハレツツアリ、而シテ是等武裝團ヲ指揮シツツアルモノハ主トシテ共産系ニ御座候。獨逸ニ對シテハ波蘭ニ於ケルト同シク已ニ準備セル自由獨逸委員會ヲ中心ニ新政權ヲ樹立セントスル意圖ナルヘク、コレハ英米ニ取リ今日頭痛の種ナリト存ゼラレ候 「意圖ナルヘク」は前述の如くラ變型活用にては「ヘシ(べし)」連體形に接續しをり。 *この文面今日のイラク情勢に酷似せる、まさに殷鑑遠からざるを思ふべし。 ▼[近衞上奏文]解説 第七囘へ ▼「侃々院」表紙へ戻る ▼「文語の苑」表紙へ戻る |