雁信筐>硯の友 |
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愛甲次郎 前略 昨日は十八人の盛會、方々の矍鑠たる姿を拜せるは欣快至極に候。病を勞はる人、趣味に生くる人樣々なれど、貴兄の優雅に海外旅行を樂しむは羨ましき限りにて候。小生も現役にありし頃は仕事やその合間に此處彼處と足を伸ばし八十數カ國は周りぬと存じ候へどもも流石にマルタには及ばざりき。共に周遊するを常とせられし令閨のおはせぬは御心殘りに候はむも、貴兄相變らず船旅を續くるは之また供養なるべし。 小生文語復興運動に餘念なく候へば、貴兄紀行文を文語にてものせられ候はばそは小生との接點と相成るべし。怱々 平成庚寅師走 愛甲次郎 〇〇大兄 ▼ 二十 三へ ▼「雁信筐」表紙へ戻る ▼「文語の苑」表紙へ戻る |