安東路翠 [永泰公主]:五 |
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『永泰公主』 安東路翠 作 - 新作能 謠曲 - 五 笛簫の遠里に消えて夜の闇 重き御室の假枕 岩戸の壁の末の世に 引き外されて復元圖 もとなる壁畫は今や薄れしかど漸く月の映りしに 審らかなり 無窮の麗美官女の濃きまな尻 幽花立ちまふ絢爛の 絹織の袖縹渺たり 夜更るほどに情けなし 風の獵けば弄び 砂塵舞ひあげ四方の景ゆれにゆる *獵けば=うごけば ▼『永泰公主』六 へ ▼「逆旅舎」表紙へ戻る ▼「文語の苑」表紙へ戻る |