雁信筐>硯の友
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   愛甲次郎










九. 強意


名誉不過之存候
御通知を煩はし御手数恐縮の至に候
御懇篤なる御言葉をうけ慙愧の至に候
御出立前に参堂の機を得ず遺憾の至り
裏手の方は丸で境なきと同様無用心の極に候
御多忙中わざわざ御転地先より寄稿を辱ふし萬謝の至に
不堪候
忽然芳音に接し感謝之事に御座候
御逝去に間に合はず御心残り無此上事と存候









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