雁信筐>硯の友
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   愛甲次郎





十三. 依頼


可被下候
御洩し被下度候
御承知被下度候
御海恕被下度候
一寸小生迄御洩らし被下度候
玉稿掲載の日取りは小生に御一任相成度
返事は直接同人に御つかはし相成度候
右御礼旁御願迄
よろしく御鳳声願度候
不悪御了察願上候
御令閨へよろしく御伝声願上候
御序の節御令兄へよろしく御禮願上候
都合次第掲載可致候間しばらく御猶予願上候
別紙の如く申来候間乍御手数来意の通御取計被下度願上候
甚だ厚顔の至故強ひてとは申しかね候へども
御迷惑とは存じ候へども何分よろしき様願候
今一度御熟考を煩はし度と存候
塀と垣丈どうか御片付を願ひ度と存候
一寸御報知被下候はば好都合に御座候



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