安東路翠 [永泰公主]:七 |
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『永泰公主』 安東路翠 作 - 新作能 謠曲 - 七 心安かり夕暮れの穹 乾坤春意動かせる 魂は善所に赴きて 魄は和せる陰となり 日月星と三精の 光に滿ちて禮樂に 莊嚴されし眞の歩み 眞の歩み玲瓏たり げにや統ばるの世なれば 天地の理りなるか呂の女琴 陽律の響きに簫の和して 千里同風玉の舞 無量の經を賜れば 心に容るるやすけさを 羅什の數珠に恭敬のひびきありて 法語の惠み胸迫り 人の祕めたる義に觸れて 不意なる涙 記憶の奧の温けさに 逝きし日月超えたり 玉の音の夢幻の眞うるはしく 無限の眞うるはしや *統ばるの世=統治された平安の國家 *羅什の=草堂寺より發した佛道の旅 ▼『永泰公主』八 へ ▼「逆旅舎」表紙へ戻る ▼「文語の苑」表紙へ戻る |